確定申告

確定申告代行で税理士への依頼時によくある失敗3選

確定申告を代行してくれる税理士を探そうと思って安易にネット検索で探してませんか?
ネットで「地域名 + 税理士」で検索して上位表示したところに、アポを取ってそのまま書類を持参して確定申告を依頼する。

このパターンで依頼した時よくある失敗は以下の3つです。

ポイント

  • 比較検討せずに決めて税理士費用が高くなる
  • 業務内容を確認せずにトラブルになる
  • 依頼してみたら相性が悪くストレスになる

とはいえ、確定申告の税理士業務なんて、よく知らないので判断できないですよね。

そこで、この記事では、

この記事の内容

  • 税理士に依頼するメリット・デメリット
  • 税確定申告の税理士業務やスケジュール
  • 確定申告の税理士費用の相場
  • 確定申告を依頼する際の税理士の探し方

などについて税務の実務に通算18年従事した私がわかりやすく解説しました。

この記事の執筆者

しょうじ
会計事務所に通算18年勤務。法人税・所得税で累計1,000件以上の確定申告業務、100件以上の税務調査の立ち会いに従事。起業や法人成りのスタートアップ時のサポートや融資・資金繰り相談などにも幅広く対応していました。

これから確定申告で税理士に依頼しようかどうか迷っている人には必見の内容です。ぜひ最後までご一読ください。

確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリット

そもそも、確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリットを知らないと、行動できませんよね。そこで、以下に簡潔にまとめました。

税理士に依頼するメリット

確定申告を税理士に依頼するメリットは6つあります。

メリット

  • 申告書に間違いがない
  • 時間的な余裕が生まれる
  • 節税対策をしたうえで申告書が作成できる
  • 税務調査に対する抑止力が期待できる
  • 税務調査対策ができる
  • 金融機関に対する信用力ができる

税理士に依頼するデメリット

税理士に依頼するデメリットは、ほぼこれだけです。

デメリット

  • 税理士費用がかかる

税理士に確定申告を依頼する以上はどうしても税理士費用はかかります。ただ、契約の形態を考えたり、相場をチェックし、その範囲で探すだけで、コスト削減は可能です。

確定申告の税理士業務

確定申告を税理士に依頼した場合、具体的には何をやってくれるのか?依頼者側で何をするのか?についてまとめました。

基本的な業務内容

個人事業主の確定申告を税理士に依頼した場合、税理士がやる主な業務は決算書の作成、確定申告書の作成・提出です。

帳簿の作成に関しては、契約により違います。依頼者側で作成する場合と税理士側で作成する場合とがあります。後述しますが、この帳簿作成から税理士に依頼することを丸投げと呼んでいます。

決算書の作成

売上、仕入、経費などの金額が確定したら決算を組みます。決算は棚卸しや減価償却費を仕訳として計上し決算書を作成します。個人事業主の確定申告での決算書は青色申告の場合「青色申告決算書」、白色申告の場合「収支内訳書」といって、確定申告書に添付します。

確定申告書の作成・提出

決算書で算出した所得と他に所得があれば合算して、その他、扶養や社会保険料など所得から控除できるものを控除したうえで、最終的な所得・税額を算定して確定申告書を作成します。その後、税務署に電子申告又は書面にて提出します。

丸投げとは

青色申告の場合、帳簿の作成が必要です。通常は会計ソフトを使って入力し帳簿を作成しますが、この帳簿作成も税理士が請け負うことを記帳代行といいます。

そして、確定申告を税理士に依頼するうえで、帳簿作成から前述した決算書の作成、確定申告書の作成・提出まで一式で依頼することを丸投げと言いいます。

白色申告の場合も帳簿は必要ですが、複式簿記でやる必要はなく、家計簿的な簡易帳簿でよいので、一般的には白色申告の場合、帳簿は依頼者側でやって、決算書の作成以降を税理士がやるパターンが多いです。

スケジュール・手続きの流れ

還付申告でもない、一般の確定申告は例年2月16日から3月15日までが受付期間です。2月16日を過ぎないと確定申告書が提出できないので、税理士が業務に着手するのは2月16日以降になります。

帳簿作成を依頼者側でやる場合

税理士が業務に着手するのは2月16日以降ですがその後の日程がタイトなので、2月16日には決算書に着手できるように1月末をめどに帳簿の作成が完了するのがベターです。

税理士に依頼する際に手渡す書類は以下のものがあります。

  • 作成した帳簿
  • 棚卸しの集計表
  • 国民年金や生命保険の控除証明書等

丸投げの場合

帳簿の作成から丸投げで税理士に依頼する場合には、年明け早々には税理士へ必要資料を渡しておく必要があります。

税理士に依頼する際に手渡す書類は以下のものがあります。

  • 売上関係の請求書、仕入や経費に係る請求書・領収書
  • 棚卸しの集計表
  • 国民年金や生命保険の控除証明書等

確定申告の税理士費用

確定申告を税理士に依頼するとき、最も気になるのが税理士費用ですよね。税理士費用の相場は、青色申告と白色申告で金額に違いがあり、青色申告も依頼者側で帳簿作成をするのか、税理士に依頼するのかでも違いがあります。

青色申告

青色申告の税理士費用は、年間売上高を目安に次の金額が概ねの相場です。

年間売上帳簿作成は自分で行う場合帳簿作成も依頼する場合
500万円未満5万円~10万円~
500万円以上1,000万円未満7万円~12万円~
1,000万円以上3,000万円未満10万円~15万円~
3,000万円以上5,000万円未満15万円~20万円~

白色申告

白色申告の場合の確定申告の税理士費用は、概ね5万円~10万円が相場です。

白色申告の場合の相場

5万円~10万円

確定申告代行でよくある失敗3選

確定申告代行を税理士へ依頼する時、多くの人がやりがちなよくある失敗は以下の3つです。

ポイント

  • 比較検討せずに決めて税理士費用が高くなる
  • 業務内容を確認せずにトラブルになる
  • 依頼してみたら相性が悪くストレスになる

これがなぜ失敗なのか、深掘りしてみます。

比較検討せずに決めて税理士費用が高くなる

通常物を購入したり、サービスを受けるときは、いくつも比較検討するのに税理士選びは比較検討しない人はすごく多いです。比較しないと税理士費用も言い値で決まり、相場よりずいぶん高かったという失敗もあります。考え方や報酬形態・価格など税理士によって違うので3人程度は話を聞いたほうがいいです。

業務内容を確認せずにトラブルになる

何をどこまで依頼するのか?の線引きがはっきりしていないとトラブルのもとになります。

個人事業の通常の確定申告だったら、

  • どの時点から依頼したいのか?
  • 申告書のみを作ってほしいのか?
  • 丸投げしたいのか
  • 準備しておくものは何か?

などは、しっかり確認しておくことが必要です。

例えば、納税者側は丸投げで全部やってくれるものと思って放置し、税理士側は帳簿まで作って改めて持ってくると思っていたら、申告期限ギリギリになったということにもなりかねないです。

依頼してみたら相性が悪くストレスになる

税理士に確定申告代行を依頼して、丸投げで任せていたとしても、税理士からの質問に答えたり、コミュニケーションは必要になります。そのため、相性が悪いとストレスになります。

相性の良し悪しは会ってみるしかないので、依頼する事前に、一度は面談して確かめるのは大事です。

確定申告の税理士の探し方

面談で複数の中から相性を確かめて決めるといっても、自分でピックアップするのは大変だし、依頼内容を明確にと言われても、どんな業務か事細かにはわからないですよね。

そこで、一般的には比較検討するなら、税理士紹介サイトをつかいます。

ポイント

失敗せずに税理士を探すなら税理士紹介サイトを利用する

税理士紹介サイトとは

税理士紹介サイトは、納税者と税理士を結ぶマッチングサイトです。

税理士紹介サイトでの税理士との契約までの流れを大まかに説明すると以下の流れで進みます。

希望の税理士のヒアリング

WEB上で登録を済ませると、2~3営業日内に税理士紹介サイトの担当者から連絡が来ます。そこで、税理士に希望することを伝えます。

税理士の選定

税理士紹介サイトの担当者は、登録税理士の中から希望に合う税理士を選定し、面談の日程調整までしてくれます。

成約または断りの申し入れ

税理士と面談(WEB面談等)し、納得すれば契約、相性が合わないなど断る場合は、税理士紹介サイトの担当者に伝えれば代わりに断ってくれます。

税理士紹介サイトのメリット

税理士紹介サイトのメリットを整理すると、

税理士紹介サイトのメリット

  • 希望の税理士をお任せで数人選定して、面談日程まで調整してくれる
  • 相性が合わない時は代わりに断ってくれる
  • 何度でも無料で紹介してくれる

あなたがやるのは、面談して相性が合うかどうかを判断するだけです。しかも、多くの税理士紹介サイトではWEB面談に対応しているので、自宅で簡単に面談ができます。

選ばない手はないですよね。

税理士紹介サイトのデメリット

税理士紹介サイトにももちろんデメリットがあって、まとめると以下のようになります。

税理士紹介サイトのデメリット

  • 税理士紹介サイトに登録している税理士しか紹介はできない
  • 税理士紹介サイトによって、税理士の数・質が左右される
  • 担当者によってスキルの違いがある

税理士紹介サイトの選び方

税理士紹介サイトと言っても大小さまざまで十数社存在します。それをどうやって選ぶのか?その基準をお教えします。

税理士紹介サイトの選び方の基準は、
具体的には、「①登録税理士の質・人数、②担当者のサポート、③運営年数・実績」の3つです。

登録税理士の質・人数

税理士紹介サイトでは、登録税理士を審査するところもあります。審査しているところが一番ですが、そうでなければ、登録税理士の人数が多いほど、いい税理士に出会う可能性は高くなります。

担当者のサポート

税理士選びでは、税理士との面談・報酬の交渉が必要です。
忙しいときの日程調整は大変ですし、価格交渉は苦手という方もいますよね。
そこで、税理士との面談の日程調整や価格交渉も担当者にお任せできるところがおすすめです。

運営年数・実績

税理士紹介サイトの運営年数が長く実績が多いほど、登録税理士の数も多く、担当者のスキルも高くなる傾向にあります。
税理士紹介サイトを選ぶ際は、「運営年数が長く」「実績が多い」ところを重点的に選びましょう。

ポイント

つまり、税理士紹介サイトは登録税理士からしか紹介できないので、質の良い税理士を紹介してもらうには、登録税理士数が多いところが有利です。また、担当者のスキルアップを図れるように運営会社がしっかりしているところがおすすめです。

おすすめの税理士紹介サイト

登録税理士や実績が多く、運営会社がしっかりしているところで、選ぶなら税理士ドットコムがおすすめです。

税理士ドットコムの特徴

  • 登録税理士数、全国6,400名以上で業界ナンバーワン
  • 累計実績229,000件で業界ナンバーワン
  • 東証グロース上場企業運営で安心

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他の税理士紹介サイトについては、こちらの記事でランキング形式で執筆しています。
税理士紹介サイトのおすすめ【最新ランキング】主要5社を徹底比較!

まとめ

例年、税理士業界は12月の年末調整から繁忙期に突入します。一般的には、確定申告が迫ってからが繁忙期と思われていますが、既に12月の時点で業務過多になりがちです。

というのも、12月・1月は

12月
顧問先企業各社の年末調整事務
1月
税務署への法定調書の作成・提出、給与支払報告書の市町村への提出、償却資産税申告書の市町村への提出

といった業務が殺到します。

2月の時点では、例年の確定申告がスケジュールに組みこまれるので、新規は受け付けられない状況になっています。

税理士に確定申告を依頼するなら、できるだけ早く検討することをおすすめします。

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