
- アフィリエイトの税理士を選ぶならどんな税理士がいいの?
- 大手税理士法人でアフィリエイトに強いって評判のところは?
とお悩みではないですか?
じつは、アフィリエイトの知識がない税理士だと、経費を認めてくれないなど申告が不利になることもあります。
例えば、旅行サイトを運営する際の取材費。理解がなかったり、コミュニケーションがとれていないと、プライベートの旅行代と勘違いして経費から除外するなんてこともあり得ます。
アフィリエイトは会計的には特殊ではないので、税理士はみんな対応できます。大事なのは、アフィリエイトのことを理解できるかどうかです。
なので、平均水準のITリテラシーは必須です。
また、どんなにアフィリエイトが得意といえど、税理士費用を考えると、費用が高くなりがちな大手税理士法人などはおススメできません。
つまり、アフィリエイトで税理士を探すなら、
ポイント
✅一定水準のITリテラシーがある税理士
✅中小規模の税理士事務所
がポイントになります。
とはいえ、税理士をどうやって選ぶか?も費用がどれくらいかかるのか?も知らないと不安ですよね。
そこでこの記事では、
この記事の内容
- アフィリエイトの税理士の選び方・探し方
- 税理士費用の相場や税理士のサービス
について

税務の実務に通算18年従事した私の経験をもとにお伝えします。
アフィリエイトの税務申告を税理士に依頼したいけど迷っているという人には必見の内容です。ぜひ最後までご一読ください。
アフィリエイトの税理士の選び方
アフィリエイトの税理士選びは、一定水準のITリテラシーがあるかがポイントになります。というのは、アフィリエイトには特有の経費が存在するからです。
アフィリエイト特有の経費
■旅行メディアの取材費等
旅行メディアを運営する場合、取材として旅費交通費がかかるものです。ブログ運営で大切なのは、すでにある書籍で得られるようなものではなく、筆者自身の体験など一次情報です。
その理解があれば、当然に取材費は経費です。
税理士に理解がない場合や、アフィリエイトの事業に関心を持ってヒアリングしないと、旅費の中に含まれる領収書は勝手にプライベートと判断されて経費にしないことも考えられます。
■仕掛品という考え方
アフィリエイトの経費計上については、WEBサイトの公開・非公開が一つの基準になります。
公開されているWEBサイトに関連するものは経費、公開されていないものに関連する経費は、その時の経費にはならず、一旦仕掛品として資産に計上します。その後、公開されてはじめて経費になります。

税理士がこの認識がないと、税務調査では否認される材料の一つになります。
■被リンクサイトの作成にかかる費用
アフィリエイトの特有の経費としては被リンク獲得のためのサイト作成費用があります。
被リンクを獲得するためのWEBサイトが経費になる基準は、「1年以内の期間に頻繁に更新しているか」がポイントになります。
1年以内に頻繁に更新していれば「広告宣伝費」として費用です。作成して更新があまりされないサイトの作成費用であれば「繰延資産」として5年で償却になります。
これも、税理士が内容を見極めて、適切に処理していないと、税務調査で否認されるリスクがあります。
税理士の見極め
上で見たアフィリエイト特有の経費。じつは、会計処理そのものは、どの業種にも当てはまる、税理士なら知っている会計処理です。
ただ、
- WEBサイトの公開・未公開の状況を勘案する。
- 被リンクサイトの趣旨を理解する。
といったことを理解する一定水準のITリテラシーを持っているかが、税理士を見極めるポイントになります。
ただ、一方で一定水準のITリテラシーがあって、アフィリエイトが得意と称する大手税理士法人などもあります。
じつは、アフィリエイトの場合、大手税理士法人はおすすめしません。その理由は、税理士費用が高いからです。
大手税理士法人は、事務所の立地・従業員数などの経営母体が大きいため、維持コストが莫大です。自ずとその負担は顧客からの報酬に賦課されてしまいます。
アフィリエイトは、
✅会計的には簡単。
✅会計処理のボリュームも圧倒的に少ない。
というのが特徴です。
一定水準のITリテラシーがあれば、どんな税理士でも対応できます。
つまり、高い費用を負担して大手税理士法人に依頼するメリットがほぼないのです。
であれば、税理士費用も安く、融通をきかせてくれる個人の税理士または小規模の事務所の方がおすすめです。
とはいえ、気になるのが税理士費用ですよね。その個人や小規模の事務所の税理士費用はいくらくらいなのか?
次の章で深掘りしていきます。
税理士のサービスと費用

税理士に依頼するには、まず、税理士の契約の形態や税理士費用の相場について知っておきましょう。
税理士のサービス
税理士のサービスは、顧問契約とスポット契約の二つがあります。
- 顧問契約
- 毎月定期訪問して、試算表をもとに経営分析や資金繰りの相談をする月次顧問の契約
(決算時に決算書と税務申告書の作成は含まれます)
- スポット契約
- 年に一回の決算時に決算書と税務申告書の作成のみのスポット契約
また、これとは別に、「記帳代行」というオプション的な位置づけのものがあります。
- 記帳代行
- 記帳代行というのは、法人や個人事業の場合、帳簿を備え付けて記録する義務があります。ただ、帳簿への記録は簿記の知識がなくては、かなり難しいです。そこで、簿記の知識がある税理士が、請求書・領収書などのもととなる資料から、帳簿の記帳を代行するというサービスが発生しました。
税理士費用
税理士費用の相場は、顧問契約・スポット契約だと以下の金額が目安になります。
顧問契約の場合
個人事業だと月額顧問料2万円、これに決算料が月額顧問料の4ヶ月分で8万円、年間32万円。
法人だと月額顧問料3万円、これに決算料が月額顧問料の4ヶ月分で12万円、年間48万円。
スポット契約の場合
個人事業だと10万円。
法人だと15万円から20万円。
これに記帳代行を含めるのか、記帳代行分は別途となるのかは、その税理士によります。
税理士費用の相場の根拠はこちらの記事でくわしく解説しています。
税理士の顧問料の相場は概ね3万円、その根拠を業界経験者が暴露します!
顧問契約の場合、月に1回経営分析や打ち合わせなどがあり、サービスが手厚くなる分、スポット契約より税理士費用は高くなります。
「税理士のサービスがどこまで必要なのか」と「税理士費用」のバランスをよく考えて契約するのが大事になってきます。
ただし、相場はあくまで目安で、あなたの事業の規模(売上や店舗数)、税務申告の状況によって変わりますのでご注意下さい。
税理士の探し方

アフィリエイトで税理士を選ぶには、
- 一定水準のITリテラシーがある
- 大手ではなく、中小規模の事務所
がポイントになります。
これを探すとしたら、あなたならどうしますか?ネットで検索しますか?
じつは、このように「2つの条件付き」のものを検索するのはかなり面倒です。
しかも、税理士のホームページ上の情報量は少ないし、その税理士がITリテラシーがあるかどうかまではわかりません。
そこで、おすすめなのが税理士紹介サイトです。
税理士紹介サイトとは、利用者と税理士をマッチングさせるサービスで、希望する条件を税理士紹介サイトに伝えると、登録税理士の中から、希望に合う税理士を選定して紹介してくれます。

税理士紹介サイトは、税理士から紹介料を受けとることで運営しています。そのため、利用者は無料で利用できます。
また、ほとんどの税理士紹介サイトは、契約に至るまで、何度でも税理士を紹介してくれます。
税理士の探し方についてはこちらの記事でくわしく解説しています。
税理士の探し方がわからない人必見!税理士が教えない不都合な真実と探し方のコツ
https://www.sanzenri.net/find/
まとめ
アフィリエイトの税理士の選び方は、
- 一定水準のITリテラシーがある税理士
- 大手ではなく、中小規模の税理士事務所
がポイントになります。
また、税理士を探す際には、税理士紹介サイトを使うと効率よく探せます。
最後までお読みいただきありがとうございました。